2022/4/7 COMI✖️TEN 出演しました//あらやんのバイオリン教室YouTube開催中

🎸バイオリンの支え方、姿勢、顎あて肩当ての考察。

🎻バイオリン🎻

その昔、バイオリンには肩当ても顎当ても無かった。

今からざっくり400年くらい前のお話です。
1820年頃バイオリン音楽にすごく影響を与えたルイ•シュポアというバイオリニストが、顎当てをバイオリンに取り付けたそうです。

今では、当たり前のように付いていますがビバルディやバッハが活躍していた頃、モーツアルトの時代も顎あては無かった。

 

身長が152センチの方と170センチある方とでは当然、セットアップは変わります。
肩が張ってる人と、肩にカバンを掛けてもスルリと滑るようななで肩の方と同じようには持てません。

そこで、肩当てというものの登場になるわけです。

バイオリンを身体の前の方で支える、もしくは肩に乗せる方法、、とても大切なことです。

プロの演奏家とアマチュア演奏家の方とで差が出るのが

セットアップです。

クレメルさんみたいに楽器がすごく下に落ちてて、、大丈夫かなと思う超一流の演奏家も居ますが、、それは例外でしょう。

肩当ては40年ほど前は今ほど種類もなく、、メニューインが考案した肩当てが販売されてました。今はどこにも売ってません。

メニューイン自身は肩当てを使いません。メニューインの肩当てとネーミングしての販売、、さすがのユダヤ商法で上手ですね。

その後、カナダのバイオリニストのクンという方の考案された肩当てが発売されて以来、この形状が今は主流になってるようです。

自分もクンは長く使ってましたが、今はホマレという新しいコンセプトで作られた肩当てを使っています。顎あては近頃、葉っぱの形から楽器のヘリに沿う様な重さの軽いものもあるようです。

 

ここで結論

顎あては必要。肩当ての使用は自由。

 

その理由を紐解いていきましょう。

過去のビルトゥオーゾと言われるバイオリニストはほとんど、肩当てを使ってません。
だからと言ってそれを真似して、、自分はこれから肩当てを外すと決意するのは自由ですが、身体壊れてしまう方も出てしまいます。

ヒトは皆、同じではありません。女性と男性、身長、握力、腕の長さ、体重も影響するかもしれません。

セットアップでは身長が152センチのプレーヤーは楽器の方向は少し内側の方に、170センチ以上のプレーヤーは身体から少し外側に持っていいのです。

肩当てなしで弾く人で、練習する時だけ肩当てを付けるプレーヤーさんは時々居られます。

先ほどのお話の中にビルトゥオーゾと言われる超一流は肩当てを使ってなかったと書きました。
理由ですが、私なりの見解です。

ビルトゥオーゾさんたちはバイオリンという楽器がが身体に自然と合っていた。

 

簡単です、、これが理由です。

 

シゲッティさんの様にフルサイズが四分の三くらいに見えるプレーヤーは苦労されたとは思います。
シゲッティは電話ボックスというネーミングをされてた様ですね。

 

ゲバやヤーガーのバイオリンケースにはそもそも肩当ての入るスペースのないものも昔はありました。
今時のケースは肩当てを入れるスペースはちゃんとある様です。

 

肩当て無しで演奏するのは理想です。

しかし肩当て無しで不安定な音程と音色で感動のない音楽をするくらいなら、肩当てを使い自然で流暢にいい音楽をする方が良い。

 

ソリストの仕事量とオーケストラのプレーヤーの仕事量は全く違います。もちろん内容も違います。

 

ソリストとオーケストラプレーヤーに関しての考察は過去にレオポルド•モーツアルトやクヴァンツのフルート奏法の中に興味深く書いてあります。
よかったら購入されてご一読ください。

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海外のオペラ場管弦楽団などでは夕方五時からニュールンベルグのマイスタージンガー全幕は終わったら11時くらいになるのです。

フォアシュピーラーといわれる前の方で弾く弦楽器プレーヤーとコンサートマスターさんは、ほぼ半分終わったら交代。
二交代制でする大きな劇場もあるのです。テュッティのプレーヤーさんは重労働ですね。

肩当てなしで何時間もの演奏にも負けないで上手に自分を守るプレーヤーさんも居られます。
海外のオペラ場管弦楽団の弦楽器奏者は結果、無駄な動きも少なく合理的に身体を使い仕事を乗り切っています。

 

数年前、ゲルギエフとその楽団の代表プレーヤーさんが九州交響楽団に混ざって一緒にチャイコフスキーの5番の交響曲を弾いたことがあります。
共産国ですから隣に座ったゲルギエフと一緒に来た団員は、そんな高価なバイオリンも持ってきてなくて、、オーソドックスの肩当てと顎あてを使って冷静にチャイコフスキーを弾いていました。

今こんな世界情勢になってしまいましたが、、あの時のみんな元気だろうか?

 

素晴らしい音楽家の田中千香士氏が肩当てと顎あてで挟んで楽器を持つことを『補助輪付き自転車でばんざいして見せてる様なもんだ』
と言っておられましたが、それはそうだと思います。

今、流行りのあるよくないタイプの肩当てはそんな感じです。

肩当てを使わないより肩当てを使う時に、よく考えて種類の良いものを選び使い方に注意する必要があります。

下記に良いと思う肩当てと将来性のないイマイチと思うものを載せておきます。

良いものを選んでみてください。

世界中のバイオリニストがどのようにセットアップするのか、、これからもこの事はずっと課題になっていくのでしょう。

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