【バイオリンの持ち方弓の持ち方について】
私はYouTubeでバイオリンの支え方や弓の持ち方など説明しておりますが、同じ内容でも文字にすると何度も読めるし、ゆっくる考える時間も出来ることと、聞き流してしまった事とかも文字での確認も必要なので、この教則本を書くようにしました。
しかしながら紙面上でバイオリンの持ち方を言葉で説明するのはとても難しいですね。できるだけわかりやすい言葉で②でも説明していますが今回続きをしていきます。
バイオリンを演奏すると言うことで体にどこか負担を感じるとか、また一部分疲れるとか腰に痛みが来るとか、、そういった事は少しならあるかもしれませんが持続してそういう痛みや苦痛かある事は良くないです。正しいバイオリンの持ち方をしなければ立派な演奏は不可能に決まっています。
それではどうやったら正しい持ち方ができるのでしょうか?
普通の顎宛と普通の肩当てを使ってバイオリンを体から45度左へ傾ける。その時バイオリンの裏板の部分のヘリが自分の体の左側の鎖骨に乗っていることがとても重要です。
一般に言われているように顎が顎当てを圧迫しすぎないようにすることが大切です。また左肩が不必要に上がったりしないようにするのも大切です。ただしバイオリンを左側の肩、、鎖骨の上に乗せるわけですから多少上がることがあるかもしれません。
楽器を乗せるときに鏡を見て稽古するのが良いとよく言われますが、鏡は左右逆になるし(上下はなぜか逆にはなりませんが)なかなか客観的には見れないものです。ボーイングの練習をする時も鏡を見て練習しなさいと先生はよく言われることですが、これも同じくとても難しいのです。
第三者のバイオリンの先生あるいは友人にお願いして見てもらうのが良いでしょう。
楽器を水平に持つべきかどうかと言う事ですが、絶対に楽器は水平にしなければならないと言う理由はどこにもありません。時にバイオリニストが感極まって楽器を高く持ち演奏している事はあるでしょう。楽器を水平にモテる人は肩のラインが水平な人だけです。
したがって普通の人は楽器が少し下がった持ち方をするのが自然です。
楽器の持ち方について間違った事は次のようなことです。
1、バイオリンがあまりにも→左に行き過ぎている場合、ボーイングに影響がある。できる範囲で鏡を見て矯正してください。
2、首の長い生徒は肩を上げる傾向があります。正しい顎あてと肩当て調整しましょう。
3、不自然に背中まっすぐのピーンとした姿勢は良くありません。バイオリンは自分の体の前で持つわけですから、多少前かがみになるわけです。
他にもいろいろなクセになることがありますが気をつけてください。
バイオリンの持ち方に慣れてきたら楽器を持ったまま少し歩くとか、自分の頭や耳やバイオリンのアジャスターとか自由に触れるかどうかやってみてください。その際、楽器を落とさないように気をつけましょう。
肩当てと顎あてはとても重要なものです。肩当てを使わないことも一度は挑戦してください。
たいていの人は楽器購入時のままの顎あてを使っている人が多いのではないでしょうか。自作で作ることもできますが、器用な人でなければならないし、時間もかかります。
一般に売っているもので使うようにするのが良いでしょう。突拍子もないようなものは使わない方が良いです。これを使ったら絶対に良くないと言うものもあります。ちなみに私は現在、売られている肩当ても顎あてもほぼ全て持っています。全て使った上でお話ししております。
若い時と歳をとった時に体型が変わることがあります。私も若い時は細かったです。そうするとその時のセットアップが良くても歳を重ねるとだんだん違ってくるのです。その時に何を基準に決めていくかと言うと45度と言うワードです。
バイオリンのセットアップにおいては45度と言うワードはとても大切です。