🎻あらやんとバイオリン弾こか⑨🎻
出版されているバイオリン演奏についての研究書はたくさんあります。
《カールフレッシュのバイオリンの技法》や《ガラミアンのバイオリン奏法》には写真入りでいろんな弾き方が詳しく説明されています。
完璧に網羅して有りますのでそれ以上の事を私はあえてする必要がないと思います。
しかしながら実際にどのようなやり方で左手や右手の使い方やウォーミングアップ等をしていくかと言う事はバイオリンを弾く立場で書こうと思います。
みなさん こんなことないですか?
でもこういう感覚が実はとっても大切なのです。不快感を感じると言うことは音楽的快感、演奏上の快感を求めているからなのです。不快な感覚は良い感覚を導くKeyなのです。演奏している状態が違和感や不快感のない良い状態を目指す事、これが大切です。
③の疲れるといってもいろいろあります。
身体の不調が肩当てだったり顎当てが合ってなかったり、奏法が原因で頭痛や体の調子が悪くなっている人がいます。自分で何が悪いか原因がわからず単に毎日の疲れかと思ってしまいがちです。
この事はバイオリンを演奏していく上でとても気をつけなければいけないことです。
今回は左手のこと中心にお話してみます。
まず左手の指の置き方をYouTubeで解説していますのでよく見てください。
身長が140-150センチ台の人と170センチ以上の人とではネックに対して手の入り方がかなり違ってきます。
親指が長い人や短い人、また小指が短い人少し長い人(小指は大抵の人は短いですネ)その違いで手の置き方はずいぶん変わるはずです。昔、パールマンと握手をした時、私の手がすっぽり包まれて、手の大きさに驚きました。私たちが4分の3のバイオリンを弾く感じですね。
左手の指がどれくらいの深さで、左手の親指がどのあたりに置いたら良いか、また左肘の入れ具合はどれぐらいなのか?いろいろ疑問を感じることでしょう。疑問は多い方が良いです。
解決する良い方法があります。
頑張ってほしいのは和音の練習です。
和音といってもまずチューニングの時に弦を二本ずつ弾きますよね?それを発展させる事です。
バイオリンの真ん中の弦A線とD線で音を合わせますね。そして1の指D線のミの音を押さえてA線開放弦と完全四度の音程を取りましょう。バイオリンは完全五度でチューニングしますネ。そして次に1の指を押さえて完全四度を取る練習をしてください。
これは指の練習ではなく耳の練習です。
同様に他の弦も練習しましょう。
ここで何が大切かと言うのは完全音程を取る練習が大切なのです。完全音程は1度4度5度8度だけです。この音程を取る練習(和音)をしましょう。
他に開放弦を常に弾きながら音程を取る練習しましょう。例えばA線の開放弦を常に鳴らしてE線の音程をミから順にファソラシドとずっと上げていきます。ゆっくり弾いてください。
オクターブの練習を何かの教材を使って練習してください。カイザーでもクロイツェル、またはセブチックでも小野アンナ音階教本、カールフェッシュ音階教本、、何でも構いません。その中で一つの調だけで練習します。1と4の幅が決まれば真ん中の2と3が決まります。1頭4の幅のことをフレームといいます。フレームは低いポジションと高いポジションとでは当然、幅が違います。
私は初心者の方でもなるべく早くサードポジション以上を教えます。ファーストポジションばかりで練習しているといい音色を覚えません。上のポジションで弾くことがバイオリンの良い音色を発見することになるのです。
1本の弦でメロディーを弾く練習はとても大切です。とにかく楽譜から離れて1本の弦でメロディーを作って弾いてみると言う練習をしましょう。バイオリンが4本の弦があると言う事はファーストポジションでポジションチェンジをしなくても曲が弾けると言うことがそもそもだったのではないでしょうか。
バイオリンは指板上に押さえる指のみ一本、そしてネックの反対側に親指、この二本指で弾いていくのが基本中の基本です。使ってない指を指板上に残さないようにしましょう。ただし和音を弾く時は別です。
今日のまとめです
皆さんがんばりましょう。
(つづく)