人にはいろんな癖がありますが、私にも変な癖があります。
それは梅雨時になるとガット弦を張りたくなるのです。
ガット弦は湿度が40%以下、日中の気温は20度以下で使用しないと効果を発揮しません。
梅雨時の福岡は湿度が60%も80%にもなります。しかも気温は29度、30度32度位まで上がります。そんな中ではガット弦の良い音は絶対出ません。
なのに、なぜか梅雨時になると高価なガット弦を買って張りたくなるのです。
きっと本能的に良い音を出したいと思ってるのでしょうね。
有名な日本の女流バイオリニストは湿度の高い時期、大体5月中旬から10月下旬位まで演奏活動をしないそうです。
その気持ちはものすごくよくわかります。
ホールで演奏するとしても、この時期はどうやったって湿度が高いし、弦楽器には全く良くない時期です。
湿度を吹き込む、管楽器とは全く違う結果になりますね。だからオーケストラでも管楽器と弦楽器はなかなかビッチとかは合いません。
話がだいぶずれましたが、私のあまのじゃくもほどほどにした方が良いと、自分で言い聞かせてるのですけど、今回はぐっとこらえてガット弦の購入はやめました。今の時期はドミナントで充分です。
でもきっと、来年の梅雨時もガット弦を張りたくなるのでしょう。