ビブラートの問題にしても、楽器の奏法全体のことにしてもインターネットで簡単に説明するのは便利ですが、実は難しいことです。自分も38年間のオーケストラの経験から来るいろいろな反省と実験でわかったこともあるし、現在も進行している課題もあります。
過去に弓の奏法をロシア式からフランスベルギー式に無理矢理変更されて、それが命取りになって全くバイオリンが弾けなくなった演奏家もいました。
本来レッスンと言うものはマンツーマンでするべきことで、近頃のSNSの発達は目を見張るばかりですが、上手に使わないと良くない結果になるかも知れません。
それぞれの人の手の大きさや力やもちろん身長とか体重とかも演奏に影響しますから、一概にこれが良いと言う方法はないと思います。
自分も演奏家として「こうやったら良いのか」「やっぱりだめだったな」とか、紆余曲折。
結局元に戻ったなんて事は多々あります。
もちろんそういう事も現在も進行形です。
特にボーイングやビブラートの問題は決定的です。私が言う事は参考程度にして置いてください。
何事においても絶対とか言う事はありません。
私の言うことをヒントにして、上手に取り入れてください。また、違うなと思えば、見るのをやめれば良いのです。
過去に自分が師事している先生に、「先生のような弾き方が理想です」とお伝えした時、先生は「奏法は自分で見つけていくのですよ」と言われました。
その通りだと思います。
安易にSNSやYouTubeで答えを探そうと思うより、今自分が習ってる先生に直接聞くことが大切だと思います。
ベテランの先生自身も楽器が好きで演奏しているわけだから、そのバイオリンの事についての質問については、親身に考えてくれると思います♪